簡単! CO2排出計算 SCATシリーズ

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CO2排出量の把握は必要だが
  その計算に人手と予算をかけたくない人に
    ひとりでも始められるSCAT123シリーズ

1.超簡単、半日でもできる
「CO2計算はLCA、LCAはデータの遡及」と思われがちですが、LCAには産業連関を用いたトップダウン法というものがあり、それを用いるとデータの遡及関係は自動的に組み込まれています。SCATシリーズではこの産業連関データを用いて計算するので、データの遡及が必要なく、あっという間に計算できます。

2.わかりやすい
入力にエクセルシートを用いているために、全体像を把握しながらデータを入力できるため、何をやっているのかがよくわかります。

3.手持ちの情報から計算できる
SCOPE3はサプライチェーンデータが必要ですが、トップダウン法にはチェーンの遡及情報が入っているため、自社の外部との取引情報だけで、計算できます。

4.ビジュアル
計算結果を棒グラフ、円グラフで表し、直感的な箔ができるだけでなく、CO2発生の大きな項目も表示されるので、どこから手を付けていくべきかも一目で読みとれます

5.SCOPE3対応
もちろん、SCOPE3に対応しています。それが不要な場合はSCAT12,SCAT12plusもあります。

6.CO2だけでなく他の温暖化ガスにも対応
データベースにしているのは、環境省の「排出原単位データベース」の中に紹介されている国立環境研の「産業連関表による環境負荷原単位データブック(3EID)」を用いているため、CO2だけでなく他の本質効果ガスも含めてきくきとして六産します。

7.国際標準GHGプロトコルチェック付
世界標準となっているWBCSDとWRIによるGHGプロトコル(「産業連関表による環境負荷原単位データブック(3EID)」)に沿ったチェックシートがあり、かつ、エクセルシートにはGHGプロトコルからの欠落時効があればチェックできるマクロが組み込んであります。ですから、GHGプロトコルに精通しなくても、ケインができます。

8.削減への社会的貢献も表示(plusシリーズのみ)
GHGプロトコルは、事業体のGHG排出の現状を報告するだけで、リサイクル屋バイオ原料化など社会に対する積極的なGHG削減効果の報告を含んでいませんが、SCAT123plusでは、リサイクル屋リユースによるCO2削減の社会貢献もビジュアルに示します。

9.まずSCAT0CO2計算のイメージをつかもう
これだけでも簡単にSCOPE3を含めたGHG計算ができますが<計算のイメージをつかむ無料の入門編として、SCAT0も準備されています。これは、取引の財務情報から引き写すだけで、SCOPE3の結果の表辞令を示します。まずSCAT0でGHGプロトコルSCOPE#のイメージをつかんでください。

CO2排出量を把握する意義

気候危機は、今日私たちが直面している最も深刻な課題の一つです。地球温暖化の進行を抑え、未来世代に健全な地球を残すためには、すべての企業が環境への影響を理解し、それを軽減する努力が必要不可欠です。この取り組みの中心となるのが、CO2(二酸化炭素)排出量の計算です。

CO2排出量を計算することは、企業が直面する気候危機にどれだけ貢献しているかを明らかにする第一歩です。世界各国ではパリ協定をはじめとする気候変動対策の枠組みを通じて、地球の平均気温上昇を産業革命前と比べて2度未満(できれば1.5度未満)に抑える目標が掲げられています。この目標達成のためには、世界中の企業が自社のCO2排出量を正確に把握し、削減に向けて具体的な行動を起こすことが求められています。

なぜサプライチェーンでCO2を計算する必要があるのでしょうか?現代のビジネスモデルでは、製品やサービスの提供過程において多くの企業が関わっています。原材料の採掘から製品の製造、輸送、使用、最終的な廃棄に至るまで、サプライチェーンの各段階でCO2が排出されます。企業が自社の活動だけでなく、サプライチェーン全体のCO2排出量を把握することで、より大きな環境負荷の削減を目指すことができるのです。

ここで重要なのが、CO2排出量を正確に計算し、管理するためのツールの活用です。SCATシリーズは、企業がサプライチェーン全体のCO2排出量を簡単かつ正確に計算するためのソフトウェアです。このツールを使用することで、企業は自社およびサプライチェーンの環境負荷を具体的に把握し、どの段階でどのようにCO2排出量を削減できるかを明確にすることができます。

SCATシリーズを用いることで得られる利点は、単にCO2排出量を計算するだけにとどまりません。このツールを活用することで、企業は持続可能な経営を実現するための戦略を立て、実行するための具体的なデータを手に入れることができます。また、環境に対する積極的な取り組みは、企業のブランドイメージを向上させ、顧客やビジネスパートナーからの信頼を獲得する上で非常に重要です。

気候危機への対応は、一企業や一国の努力だけでは克服できません。地球規模の課題に立ち向かうためには、世界中の全ての企業が協力し、具体的な行動を起こすことが必要です。SCATシリーズをはじめとするツールを活用し、企業が自社およびサプライチェーンのCO2排出量を計算し、削減に向けた取り組みを進めること。それが、気候危機に対する私たちの強いコミットメントであり、持続可能な未来への道を切り開く重要な一歩です。

 

SCATの計算に必要なスキル

1. エクセルが使用できること

データの入力と結果の出力にはエクセルシートを用います。エクセルシートの扱いに慣れていることが一つの条件です。また、入力用のエクセルシートにはマクロが実装されています。「コンテンツの有効化」などのマクロ利用のための処理を最初に行う必要があります。

2. Webへのファイルのやり取りができること
データが入力されたエクセルは、Web上の計算サイトにアップロードします。そのために、エクセルファイルをWebの計算サイトの指示に従ってアップロードし、計算が終わったらダウンロードして保存することが必要で、そのようなファイル処理に慣れていることが必要です。

3. 購入・契約のリストが閲覧できること
SCATの計算では、対象となる事業所が直接購入や委託したデータが基本となります。そのため購入・契約の内容や数値を知ることができなければなりません。

4. 産業分類表が与えられれば、購入・契約の内容をその分類に区分けできること
SCATの計算は、産業連関表にもとずく産業分類コードに、製品や原材料の購入、廃棄物処理や輸送などの外部との契約を当てはめていきます。この部分がSCATで一番大切な部分です。これを効果的に行うには、購入や契約の内容を理解して、それをどの産業分類に割り付けるかの判断力は必要になります。

5. LCAの経験はいりません
LCAの計算はWebサイトが行いますし、サプライチェーンのデータの遡及は産業連関のデータのなかに組み込まれています。故に、LCAの経験はなくともSCATで事業所や会社のCO2排出量を計算することができます。

6. 低価格で計算方法のサポートが得られます
ここに書かれたような要件やそれ以外に不安があっても、他のCO2算定ソフトとは比較にならないような低価格で、SCATの計算をサポートしてくれるコンサルタントがあります。そのサポートをうけるなら、1.2.3.の3要件を満たしていれば十分です。

 

どのようにすればSCATシリーズが使えるか

1. エクセルシートの入手
https://lca.sdgoods.net/code/SCATgo.html からエクセルシートをダウンロードします。

2. エクセルマクロを使用可にする
エクセルの手順に従って、マクロの使用を許可します。なお、エクセルシートには例とその表示例が描かれていますので、入力項目を対象のデータに書き換えていきます。(図は計算が終わるまで変化しません)

3. パスワードを入手する
https://lca.sdgoods.net/pwds/ からパスワードを購入します。その月だけ友好のパスワードがメールで送られるので、それをエクセルの所定の場所に入力します。なお、パスワードは購入した暦月のみ有効で、翌月1日には更新されます。またSCAT12はパスワードは無料です。

4. 購入・委託にもとずつデータを入力
エクセルシートの所定の場所に、購入や委託によるデータを物品や支払い内容ごとに記入します。多くのLCA的手法がつかっているボトムアップ法では、購入元のサプライチェーンまで遡ったデータが必要になり、エクセルでは到底処理できませんが、産業連関法でき遡及データが組み込まれているために、支払いに基づくデータをエクセルに入力すれば、それで計算が可能になります。

5. 入力項目を産業連関表の産業分類と結びつける
ここが、少しだけ面倒なところですが、入力項目を産業連関表の産業分類と結びつけます。それをできるだけ容易にするためにエクセルシートにはマクロが組み込まれており、プルダウンメニュー形式を採用し、産業分類の項目を大分類、中分類、小分類と絞り込んでいけようにしています。
また、まだ不十分なと比呂もありますが、入力項目名から、該当する産業分類を類推するAI処理も試せるように試行的に組み込んでいます。

6. GHGプロトコルとの整合性をチェックする
入力と産業分類への当てはめが終了したら、GHGチェックのエクセルシートを用いてGHGプロトコルとの整合性や欠落事項のないことをチェックします。これは、特に第三者認証を求められる際に意味を持ってきます。

7. webの計算サイトにエクセルファイルをアップロードする
https://lca.sdgoods.net/code/SCATgo.htmlの入力ボックスからエクセルファイルをアップロートして。計算を行います。入力に手順的間違いがなければ、1分もかからずにポップアップウインドウが開き、結果のダウンロードが促されます。

8 計算結果が出たらwebから結果のエクセルファイルをダウンロードする
結果をダウンロードして終わりです。

以上です

 

SCAT開発の経緯

このSCATシリーズは、(国立研究開発法人)物質・材料研究機構の名誉研究員であり、(一社)サステイナビリティ技術設計機構の代表理事を務めている原田幸明により開発されました。氏は、日本のLCAの草分け的存在で、ISOの国際標準化以前の段階から日本に本格的にLCAを持ち込み普及させた存在です。当然日本LCA学会の会長も務めています。
その導入段階において、LCAにとって重要な事は、環境的取り組みを経済の中に組み込むための定量的手法であることであることを強調しています。つまり、LCAは環境問題については素人の経済関係者が、その経済行為の中に環境要素を組み込むためのツールとして生み出されたところに大きな意義があるとしています。
しかし、LCAが普及するにつれて、そのライフサイクルを遡及するという、それまでの経済概念にはなかった複雑さをたてに、あたかもLCAが特殊技能かのようにとりあつかうLCAムラが世界的に形成され、本来の「環境に素人」の経済人が「環境を経済の中に組み込むツール」からどんどん離れて、「ヒトとカネと時間をかけねば環境は定量的に語れない」かのような幻覚を作っていくことに懸念をいだいてきました。
そのような中で、気候危機が緊要のかだいとなり、こぞってその問題に対応することが求められるようになったにもかかわらず、LCAムラはますます計算システムを複雑化させ、特殊技能に仕立て多くの人々がLCAを使えるようにすることより、特殊な技能として狭いLCAビジネスに邁進する傾向がますます強まりました。
そこでLCAがこれからの世界に必要な新ツールとして生み出された原点に立ち返り、「環境に素人でも使えるLCA」を具現化しようとしたのが、このSCAT(simple CO2 Account Tool)です。「LCAは積み上げでサプライチェーンを遡及したデータを購入したり自ら取得しなければならない」とLCAビジネスの恰好の対象となっている方々に、目から鱗のLCAを提供し、自らのビジネスに精を出しつつ環境貢献も必要だと思っている皆さんに、LCAの原点に返った「環境の素人でも扱える」CO2計算ソフトを提供します。

サイト案内

 

計算べージ (エクセルダウンロード付) https://lca.sdgoods.net/code/SCATgo.html

パスワード入手ページ https://lca.sdgoods.net/pwds/

SCATシリーズの説明 https://lca.sdgoods.net/scat00/

参考コメントhttps://lca.sdgoods.net/downloads/
再生物品(Recycled, Reused, Remanufactured, Refurbished)の取り扱い https://lca.sdgoods.net/rs/

WBCSDの「回避された排出量」ガイドとそのリサイクルの視点からのコメント https://susdi.org/wp/mvc/post-1780 (関連外部サイト)

public site

環境省 温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度 https://ghg-santeikohyo.env.go.jp/

国立環境研究所 産業連関表による環境負荷原単位データブック
https://www.cger.nies.go.jp/publications/report/d031/jpn/page/what_is_3eid.htm

GHGプロトコル 事業者排出量算定基準 https://www.cger.nies.go.jp/publications/report/d031/jpn/page/what_is_3eid.htm

GHGプロトコル スコープ3 排出量の算定技術ガイダンス
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/files/(J)-calculation_guidance.pdf

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