CVGとは何か
CVG(Circulation Visualizing Graphics)は、製品に使われる材料が、製造、使用、回収、再生の各段階で どのように流れ、どこで価値を保ち、どこで散逸するのかを可視化するための図です。
通常のリサイクル率では、スクラップが「回収された」ことまでは分かっても、その後に高品質な材料へ戻るのか、 棒鋼や鋳物など別用途へ流れるのか、あるいは価値を失っていくのかは見えにくいままです。
この試作版でできること
- 材料とスクラップをCSVで記述できます。
- CSVをアップロードすると、現状モデルで計算します。
- CVG_draw.csv と PNG図を出力します。
noneと書いたセルは計算対象外、つまり0として扱います。
この試作版の前提
- 技術係数は
recover_coefficient_current.jsonを使います。 - 資源価値ベースで計算します。
- 材料基準でサービス値を計算します。
- より高度なケース比較は、JSONを差し替える拡張版で行います。
CSVファイルの書き方
CSVでは、1行に1つの「材料」または「スクラップ」を書きます。 材料行は製品を構成するもの、スクラップ行はPボックスまたはWボックスに入るものです。 下の表はCSVの形をそのまま見やすくした例です。
| item | type | phi_value | f_product_coeff | f_recycled_coeff | product_in | product_out | EoL_out | P_in_from_Cp | W_in_from_Ce | note |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 普通鋼 | material | 10.9 | 1 | 1 | 32.5 | 26.65 | none | none | none | 製品を構成する材料 |
| 高張力鋼 | material | 15.3 | 1 | 1 | 47.5 | 38.0 | none | none | none | 製品を構成する材料 |
| 普通鋼ミックススクラップ | scrap | 5.8 | 0 | 0 | none | none | none | 11.225 | none | 工程くずとしてP箱へ |
| 鉄老廃スクラップ | scrap | 4.9 | 0 | 0 | none | none | none | none | 79.775 | 使用後スクラップとしてW箱へ |
| ミックス廃プラ | scrap | 1.5 | 0 | 0 | none | none | none | none | 10.0 | 分別されない樹脂類 |
主な列の意味
| 列名 | 意味 | 書き方の例 |
|---|---|---|
item | 材料名またはスクラップ名 | 普通鋼、鉄老廃スクラップ |
type | 材料かスクラップか | material / scrap |
phi_value | 資源価値係数 | TMR、価格補正TMRなど |
product_in | 製造段階への投入量 | 材料行または投入スクラップ行に数値 |
product_out | 製品として機能段階に残る量 | 材料行に数値 |
EoL_out | 自系内で材料として循環する量 | 該当しない場合は none |
P_in_from_Cp | 工程くずとしてPボックスへ入る量 | スクラップ行に数値 |
W_in_from_Ce | 使用後スクラップとしてWボックスへ入る量 | スクラップ行に数値 |
書き方の基本
まず、製品を構成する材料を material 行として並べます。
その材料が製品に入る量を product_in、製品として残る量を product_out に書きます。
工程くずが発生する場合は、その工程くずを受けるスクラップ行を別に用意し、
P_in_from_Cp に量を書きます。
使用後に一括してシュレッダー処理される場合は、材料行の EoL_out に無理に値を入れず、
例えば 鉄老廃スクラップ や ミックス廃プラ のようなスクラップ行を用意し、
W_in_from_Ce にまとめて量を書きます。
none と書くと、意図的にその経路を使わないことが明確になります。